マテウシュ・モラヴィェツキ 首相による日本訪問
21.01.2020
1月20日から21日にかけ、マテウシュ・モラヴィエツキ ポーランド共和国首相が日本を公式実務訪問し、安倍 晋三首相と首脳会談を行いました。
ポーランド共和国首相による日本訪問は、日本経済団体連合会主催の講演会で始まりました。モラヴィエツキ首相は講演会において、ポーランドが体制転換を実現した1989年以降、順調な経済成長を続け、昨年も4%の経済成長率を維持したこと、新中央空港の建設、税制優遇措置の提供など投資環境を整備していることを強調しました。
初日の夕べに開催された首相来日記念レセプションには、日本の政界、経済界をはじめ、文化、学術関係者、在日ポーランド人の方々が出席されました。モラヴィエツキ首相は、日本の対ポーランド投資の増加はポーランドにそれだけの魅力があることを示しており、ポーランドは投資に最適な環境と、政治的安定、世界最大の市場の一つであるEUを舞台に活躍できる利点を備えていると述べました。
2日目は、ポーランド投資・貿易庁の主催する経済セッションが開催されました。企業代表者限定セッション、インフラ・セッション、エネルギー・セッション(水素、クリーンコール、原子力)とテーマごとに行われ、ポーランドに進出・投資している日本企業およびポーランドの関連企業の代表者と首相が直接意見交換する場となりました。
同日、モラヴィエツキ首相は秋篠宮皇嗣両殿下を表敬し、安倍 晋三首相と首脳会談を行いました。
会談後の共同記者発表において、モラヴィエツキ首相は「私たちが生きている世界には多くの懸念される問題があるのも関わらず、EUが、アメリカ合衆国、日本と共に世界の安定と平和、そして理想的な国際協力、経済および通商協力を推進できることを嬉しく思う。」「 ポーランドは、経済発展の一段上のレベルに到達しようとする中で、日本のような素晴らしいパートナーを必要としている。」と言及しました。
安倍 晋三首相は、日本にとってポーランドは欧州の極めて重要なパートナーであり、「ポーランドにおける新空港の建設やクリーンコール技術をはじめとする経済協力、また安全保障分野における協力の深化、V4+日本の協力について」 ポーランド共和国首相と話し合うことが出来たと述べました。