アウシュヴィッツ=ビルケナウ ナチス・ドイツの強制絶滅収容所解放80周年に際して記憶しておくべきこと
03.02.2025
各 位
アウシュヴィッツ=ビルケナウ ナチス・ドイツの強制絶滅収容所の解放記念日に際し、この数日間、世界中が改めてホロコーストに着目し、日本を含む各国のメディアが報道しました。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ ナチス・ドイツの強制絶滅収容所は、想像を絶する人類の苦悩の象徴であると同時に残虐性の象徴であり、国際社会が決して忘れてならない史実です。1945年以来、1月27日は記憶の力、更には、あらゆる憎しみ、反ユダヤ主義、差別をなくすための共通の責任について問いかける日となっています。ユダヤ人をはじめポーランド人、ロマの人々など110万人以上の命が奪われたアウシュヴィッツ=ビルケナウは、単に追悼の場であるばかりではなく、悲劇を繰り返さないための警告でもあります。ポーランドはホロコースト犠牲者の記憶の継承および記憶の場の保護に一貫して取り組んでいます。また、世界各国のパートナーと協力し、ホロコーストに関する教育および歴史的な調査を支援し、史実を歪曲する試みに対して闘い続けています。
記憶の地アウシュヴィッツ=ビルケナウを「ポーランドの強制収容所」と表記することは、史実の歪曲につながる誤った表現です。強制絶滅収容所は占領者であるナチス・ドイツがポーランド領内に建設したものです。このため、紙面においてアウシュヴィッツ=ビルケナウに関する表記は一般的に知られ、かつ歴史的に正しい表現である「ナチスドイツの強制絶滅収容所」を使用するよう求めます。
駐日ポーランド共和国大使館