マルチン・プシダッチ外務副大臣が日本で政治協議を実施
30.10.2022
10月26-30日、マルチン・プシダッチ外務副大臣は来日し、東京と広島を訪問しました。滞在中日本の外務副大臣と会談を行い、外務省、首相官邸、国会、およびその他の政府機関、民間組織の方々とも面会を行いました。
プシダッチ外務副大臣は広島で、苅田知英氏のポーランド共和国名誉総領事就任式にも参加し、また最初の原爆の犠牲者となった方々の慰霊碑へ献花を行いました。
来日の最重要目的は、日本の山田重夫外務審議官との政治協議でした。その他にも山田賢司外務副大臣、岡野正敬内閣官房副長官補とも会談を行い、安全保障問題、特にロシアによるウクライナ侵略の問題、また世界全体の主要課題や日ポ両国の協力関係について話し合いました。会談後、国際的な最重要問題に関して両国の見解が一致していることが確認されました。
プシダッチ外務副大臣は、国会では日本・ポーランド友好議員連盟の幹部と面会し、議員の方々による日ポ関係強化のためのたゆまぬ努力へ感謝を述べ、ウクライナおよびウクライナ避難民支援の為にポーランドがどのような貢献をしているかについてもお伝えしました。
野中厚農林水産副大臣とは、ポーランドの農産物のプロモーション、日本市場へのアクセスについて話し合いました。
日本記者クラブでは、東欧での安全保障危機と、それがアジア太平洋地域へ及ぼす影響について講義を行いました。プシダッチ外務副大臣は、ウクライナの存続だけでなく、ルールや国際法に基づく世界全体の秩序を脅かすロシアの侵略が、前例のない性質を持ったものであると強調しました。たとえ一定の犠牲を払うことになっても、民主主義国家が協力し、これからもウクライナを支援していく必要があり、「自由と安定はタダでは手に入らない」ことを副大臣は強調しました。また、自由な世界がロシアの侵略に直面しても断固とした姿勢で決意を固く持っていれば、世界の民主主義が衰退するという主張に異を唱えることが出来るだろうと、副大臣は付け加えました。それがアジアを含む他の国々の独裁政権が、プーチン大統領の後を追い、武力による現状打破を行うことを防ぐことになるでしょう。
広島へは、最初の原爆の犠牲となった方々への献花を行うために訪れました。ロシアが抵抗するウクライナに対して原爆を使うと脅迫している中で、犠牲となった方々の苦しみの記憶は特別な意味を持ちます。