第3回羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)授賞式を開催
23.05.2024
2024年5月23日、駐日ポーランド共和国大使館において「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」授賞式が開催されました。駐日ポーランド共和国大使館の発意により国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)との協働で2021年に創設された本賞の授賞式は第3回を迎えました。
本年の羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)授賞式は、例年を上回るメディアの高い関心を集め、NHK、フジテレビ、日本テレビ、毎日、読売、東京、日経など大手テレビ局、新聞各社に取材いただきました。授賞式の模様は、授賞式に先立ってパヴェウ・ミレフスキ大使の執務室にて行われた受賞者インタビューと合わせ、NHKを筆頭に各局の翌日のニュース番組で報道されました。
授賞式には高円宮妃久子殿下が本賞名誉総裁としてお成りになり、表彰委員会委員長を務めてくださいました。また、高村正大 外務大臣政務官をはじめ日本の科学技術・学術文化関係者、日本在住のポーランド人研究者、大学教員の方々など約60名が参列されました。式典後には懇親会が開催され、ポーランド料理が供されました。
第3回の受賞者は下記の方々です:
1)最優秀賞 森脇 可奈 氏‐東京大学 助教(専門分野:宇宙物理学)
2)奨励賞 太田 圭 氏‐近畿大学 助教(専門分野:有機典型元素学)
3)奨励賞 三谷 綾 氏‐トロント大学Assistant Professor(専門分野:生物統計学)
パヴェウ・ミレフスキ大使は、冒頭のご挨拶において受賞者の皆さまに祝辞を述べ、本賞が女性研究者の平等と地位向上ならびに日本・ポーランドの研究機関による協力の推進に貢献していることを強調しました。続いて、高円宮妃殿下よりお言葉を賜りました。更に高村正大 外務大臣政務官、橋本和仁 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)理事長、賞金を協賛いただいてる日本電子株式会社(JEOL )より栗原 権右衛門代表取締役会長兼CEO 、原田尚美 選考委員長が其々ご挨拶されました。マレック・コナジェフスキ ポーランド科学アカデミー会長からのビデオメッセージの後、授賞式が執り行われました。
本賞は、今後の活躍が期待される傑出した日本の若手女性研究者を表彰し、科学研究分野における日本・ポーランド間の協力促進、またポーランド出身の偉大なノーベル賞受賞者であるマリア・スクウォドフスカ=キュリーの功績を伝えることを趣旨としています。また本賞の趣旨は、女性の活躍を推進する日本政府の政策とも合致しています。例年同様、最優秀賞受賞者には、ポーランド科学アカデミーの招聘によりポーランド研修旅行に参加いただき、同じ研究分野の第一線で活躍するポーランドの研究者の方々と交流していただく予定です。