ズビグニエフ・ラウ大臣訪日
12.05.2023
5月9-12日ズビグニエフ・ラウ外相が訪日し、東京と広島を訪れました。両国の戦略的パートナーシップの一環として、日本の林芳正外相と政治会談を行いました。
ポーランドと日本の外相による会談では、両国協力関係および現行の国際問題について話し合われました。日本が議長国を務める今年のG7広島サミットという文脈において、特にロシアによるウクライナ侵攻の問題と、それがアジア太平洋地域の安全保障に与える影響について、両外相は話し合いました。また、ポーランドと日本の経済、政治面での今後の関係強化の可能性についても触れました。会談では、最も重要な国際問題について両外相の意見と見解が一致していることが示されました。
国際的な最重要課題での見解の一致は、岸田文雄日本国首相への表敬の際にも確認されました。ラウ外相は、首相がキーウとワルシャワを訪問した事への感謝を述べ、ポーランドにいるウクライナ避難民支援を含むウクライナ支援において、日本のパートナーとの協力が強化されることを期待すると伝えました。
東京滞在中にラウ外相は、ポーランド大使館開催の5月3日憲法記念式典に参加しました。式典には日本政府代表、現地ポーランド人、外交官らが参加し、勲章授与式や、タデウシュ・ロメル大使記念碑の除幕式も行われました。
ラウ外相は国会で、衆議院日本・ポーランド友好議員連盟の代表の方々とも会談を行いました。議員の皆様へ、ポーランド・日本関係強化の為に尽力くださったことへの感謝を伝えるとともに、二国間、また世界全体での問題についても話し合いました。
ラウ外相は早稲田大学にて、ポーランドと日本の協力と友好関係の歴史について講義を行いました。そこでは、タデウシュ・ロメル大使と杉原千畝領事が、第二次世界大戦中に活躍した物語が例として紹介されました。早稲田大学では現在ロメル大使についての展示が開催されています。
日本で活動を行うポーランド人聖職者の方々との昼食会では、彼らの活動と、教育や社会支援活動などの、ポーランドのアイデンティティを維持することを目的とした取り組みに対して、ラウ外相は感謝を伝えました。
広島では、市の代表の方々及び苅田知英名誉領事と会談を行いました。また、平和記念公園を訪れ、最初の原爆犠牲者となった方々へ敬意を表しました。