駐日ポーランド共和国大使館によるクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手への支援
06.08.2021
2021 年 8 月初め、ポーランド政府は、ベ ラルーシの陸上選手であるクリスツィナ・ ツィマノウスカヤ氏への支援を決定しまし た。ツィマノウスカヤ氏は、自国コーチ陣 の不手際を批判したことで、オリンピック 代表から外され、強制的にベラルーシへ帰 国させられるところでした。帰国後のベラ ルーシ政権による弾圧を恐れたツィマノウ スカヤ氏は、8 月 1 日(日)、日本の警察 に保護を求めるとともに、駐日ポーランド 共和国領事に電話し、ポーランドに即時に 入国できるようポーランド政府に人道ビザ の発給を求めました。
翌日 8 月 2 日(月)17 時頃、ツィマノウ スカヤ選手は駐日ポーランド共和国大使館 に到着。人道ビザが発給され、保護されま した。大使館滞在中、パヴェウ・ミレフス キ駐日ポーランド共和国大使がツィマノウ スカヤ氏に面会し、ポーランド国家が可能 な限りあらゆる方法で安全を保障し、国際 法に基づいた支援を行うことを約束しました。大使との会話の中で、ツィマノウスカヤ氏は 心身ともに良好な状態であることを伝え、「救いの手を差し伸べてくださった全ての方々に 感謝します」と述べました。
8 月 4 日朝、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ氏は、日本の警察に警護され、成田空港に 到着しました。その先はポーランド共和国外交官 2 名が同行し、無事ポーランドに入国しま した。全てのオペレーションが成功したのは、駐日ポーランド共和国大使館と日本国政府、 とりわけ警察庁、警視庁、外務省との緊密な連携の賜物です。このたびのツィマノウスカヤ 氏への支援は、戦略的パートナーシップで結ばれたポーランドと日本の協力が功を奏した好 例になりました。
駐日ポーランド共和国大使館は、日本との連携のもとベラルーシの陸上選手を支援できた ことを誇りに思います。自由と人権の尊重は、ポーランドの外交政策の礎であり続けてきま した。クリスツィナ・ツィマノウスカヤ氏がポーランドに残るか否かは、自身の決断に委ね られています。ご家族とともに、ポーランドのヴィスワ川のほとりで、選手としてのキャリ アを積まれたいのであれば、私たちはそれを歓迎します。
「連帯」という言葉が、ポーランド人にとって経験上かけがえの無い意味を持つ以上、ポ ーランドは弾圧にさらされている人への支援を惜しみません。ベラルーシの人々は、必要な 時にはいつでも、駐日ポーランド共和国大使館はもちろん、各地のポーランド共和国領事館 および大使館を頼りにできることを知っているのです。
素材
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